車いすテニスの革命

山川出版社 車いすテニスの革命
「国枝慎吾選手ゴールデンスラムまでの軌跡」 

(本條 強 著)

3月17日に国民栄誉賞を授与された車いすテニス選手の国枝慎吾さんの本格評伝
プロテニス選手の絶対王者であるフェデラーに、日本人記者が「日本にはなかなか強い選手がなかなかでませんが」と問いかけると、「何を言っているんだ。日本にはシンゴ クニエダがいるではないか」
と言われたといいます。
私も常々国枝さんの偉業をもっともっとニュースで伝えるべきだと思っていましたし、パラリンピックでの金メダルと、グランドスラムを併せて前人未到の生涯ゴールデンスラムを達成され、昨年夏にこのお仕事をご依頼頂いた時に「私は国枝さんは国民栄誉賞を授与されるべき人だと思っていますよ」と編集の方に話していました。
この書籍の入稿の頃には国枝さんの引退と正に国民栄誉賞が決まり、なんというタイミングでの出版!
車椅子でのテニスは一般のテニスプレーと比べて車いすの操作と座った体勢でボールを打つ筋力、どう考えてもそのハードさ難しさは上回ると思います。
その絶対王者として長年ご活躍されてきた国枝さんのこれまでの軌跡を丁寧に取材されて描かれた一冊です。